私はスタジオでバイトをしている。
スタジオの先輩の潮さんが今日は子供を連れて来ていた。
さくらちゃん。
かわいい。
スタジオの二階への扉は黒板になっているので、一緒に絵を描いて遊んだ。
さくらちゃんは私の似顔絵を描いてくれた。
私は、彼女のツヤツヤの髪を見ながら、私の子供が産まれていればこの位だろうか
もう少し小さかったろうか
と考えていた。
写真の左が自分、右下が私だって。
顎の所に赤ちゃんのおばけがいる
と言った
不思議。
子供って本当に不思議。
私に本当にそういうものが見えたのか
隣でそういうもののことを考えていたことに共鳴したのか。
子供って不思議。
でも、そのあと黒板消しで消していた。
おばけはダメだって。